「装幀写真」〜出版記念写真展 

林 和美

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08年12月8日(月)~ 12月20日(土)
open 10:00 - close 19:00
*最終日は16:00まで、14日休廊


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私は、きれいなもの、切ないものに惹かれます。
そして、余計なものは削ぎ落として、ぎりぎりまで切り抜き、
最後きれいな1本の線になる様な写真を目指しています。

女性のくちもと、塀越しに見える青空。
私の心の中にある想いや夢、恋愛。
それらを物語にした時、その本の装幀になる写真です。

写真集用に、谷川俊太郎さんに詩を書き下ろして頂きました。



「世界の気配」 谷川俊太郎


光が濾過している
色を
空へと

記憶のファイルの中で
写真は少しずつ
魂のリアルに近づく

肉眼はぼやけている
肉眼はぶれている
視覚から逃れようと

ピクセルは世界の気配を写せない
瞑目できないから
眼を信じすぎていて

柔らかい焦点に抱かれて
懐かしい無名へと
帰っていくものたち

視線が愛撫すると
うっとりと目を閉じる
細部を忘れて

世界は無口
囁きと木魂と
微笑だけで自らを装幀する




林 和美  kazumi hayashi
装幀写真家、ギャラリー「NADAR」主宰。
日本図書設計家協会会員
三重県生まれ。大阪芸術大学 芸術学部写真学科卒業後、
広告代理店営業、フォトエィジェンシー勤務を経て現在に至る。
写真集に「ゆびさき」(青幻舎)がある。


個展
平成10年 ハービス大阪・カフェハイデリにて『Paris』
平成12年 兵庫県ギャラリー ミュゼ・アガサにて『Paris』
平成12年 NADARにて『Paris』
平成14年 ギャラリー・ブルームにて『幻像』
平成15年 NADAR、ニュートロンにて出版記念「ゆびさき」
平成16年 NADAR/TOKYOにて「林和美オリジナルプリント展」
平成17年 NADAR/SHIBUYA355にて「くちびるへ」
平成17年 26の月にて「26日の月がある町」
平成17年 NADAR/OSAKAにて「大切な一枚」
平成18年 NADAR/OSAKAにて「林和美オリジナルプリント展」
平成19年 NADAR/SHIBUYA355にて「装幀写真」


装幀
「ひみつのとき」 神崎京介(新潮社)
「さいはての二人」 鷺沢萌(角川文庫)
「ありがとう。」 鷺沢萌(角川文庫)
「待っていてくれる人」鷺沢萌(角川文庫)
「愛には少し足りない」唯川恵(集英社文庫)
「九月が永遠に続けば」沼田まほかる(新潮社)
「だんだんあなたが遠くなる」唯川恵(新潮社)
ほか


林和美HP >>http://kazumi-h.net/

 

最終更新 2009/01/13 22:00
 

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