「鶯」

柿ノ内 芳治

2007年11月12日(月)~11月24日(土)
open 10:00 - close 19:00
*最終日は16:00まで、18,23日休廊

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コンセプト/解説
 
奈良市の奥山に遥か昔の姿を今に留める神の森がある。
841年(承和8年)、神山として狩猟と伐採が禁止されて以来、春日大社の聖域として保護され、1100年以上も人手の加えられていない原生林である。
 
その森の中に小さな滝が存在する。「水滴が氷をたたき、まるで鶯が鳴いているように聞こえた」ということから『 鶯の滝 』と呼ばれている。
その滝と向かい合うため、私はひっそりとした静かな森へと足を踏み入れる。
滝の眼前に立ち、私は流れ落ちる水滴の分子1つにまで耳を澄ます。分子が集まり滴となり、滴は糸へ、流れへと姿を変える。重力に逆らうことなく流れ落ちる水は、落ちながらその姿を無数に変化させていく。
 
−その光景は自分の理解を遥かに越え、そして至極当然にそこに存在する
 
同時に私は自分の内側へと向けどこまでも深く潜っていく。
思考を重ね、感情をぶつける。だがその全ては意味を失う。
思考の彼方、感情の波の果てに私は何かを探し求める。
 
原始の姿、静かな森、鶯の歌声を奏でる滝、
それらは私の中で疼くものの姿形と強く結び付く。
やがて私の中で全てが中和されていく。
 
 
略歴:
1971年 京都府生まれ
1999年 独学で写真を始める
2004年2月 写真展『 π 〜負からの考察〜』/NADAR OSAKA
   3月 写真展『 π 〜負からの考察〜』/NADAR TOKYO
2005年3月 写真展『 fool 』/NADAR OSAKA
    2006年3月 写真展『 ーhorizon 』/NADAR OSAKA
 
 
作品形態:
A0カラー 12点程度

 

最終更新 2007/12/10 23:51
 

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