◉「ナダール/大阪」閉店のご案内


ナダール/大阪は、2014年12月末日をもちまして閉店いたしました。

2000年6月のオープン以来、約14年間ナダールがこのように成長させていただけましたのも、皆様のご指導とお力添えあってのことと深く感謝いたしております。 今後、場所としては東京のみとなりますが、関東・関西に限らず、「写真を真ん中に、人に笑顔を」を目指して、頑張ってまいります。 今後ともナダールをご愛顧頂きますようお願い申し上げます。

なお、皆様に愛して頂いたNADAR/OSAKAの場所(大阪農林会館B1F)で、2015年よりナダール/大阪の元マネジャー橋本主宰による新しい写真ギャラリー「ソラリス」が誕生する事になりました。ナダール同様、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

ナダール代表 林和美 

London Calling

ハービー・山口

20
03年10月28日(火)~11月9日(日)
※11.3(月)休廊
open 11:00 - close 19:00

*入場料 500円(ポストカード付き)

*トークショー&サイン会開催しました!
*トークショーは終了いたしましたが、
当日
の録音をギャラリーで流していますので、
ぜひ聞きに来てください。
*トークショーの中のスライドショーで
使用した一部のCDも販売しています。

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London chasing the dream

 日本で就職もせずに、新しい自分を見つけようと訪れたのがロンドンだった。1973年、23才だった。
この街には僕の想い描いた憧れの被写体がいたるところに転がっていた。
広い公園の風景、子供達の透明な瞳、新しい音楽やファッションを生み出す若者、過ぎた日々を振り返る老人。そのどれもが、個性溢れる表情を見せていた。

 劇団に入っての舞台出演、ヨーロッパ大陸や北欧への旅、ミュージシャンとの交流、イギリス人写真家達との共同生活、淡い恋ノ.。
異邦人としての寂しさを常に背負いながらも、日本では感じられなかった程の生きる喜びをやっと手に入れることが出来た。

 年月が流れる中、いつの日にか一人前の写真家になることをずっと夢見ていた。
ある日、地下鉄のホームで、パンクロックバンド、ザ・クラッシュのジョー・ストラマーを見かけた。恐る恐る、「写真を撮ってもいいですか?」と訪ねる僕 に、「撮りたいものは総て撮るんだ。それがパンクなんだ。」と彼は答え、カメラの前に立ち止まってくれた。
その日以来、僕の写真への情熱は一層高まっていった。

80年代が近づき、パンクに変って起きたのが、ニュー・ロマンティックスというムーブメントだった。創意工夫をこらした衣装とメイクを身にまとい深夜ま で踊り続けるその姿は、深海魚の水槽をのぞき込むような妖しい美しさに満ちていた。彼等がある時僕に言った。「私たちがいくらメイクをしたって、あなたの 持っている本物の黒い髪と茶色い瞳にはかなわない。」その言葉で僕の劣等感は吹き飛んでいった。
自分の持つ個性に自信と誇りを持ちなさい。それを磨くことが人生なんだ....。そんなことを彼等は僕に教えてくれていた。

  日本を発って10年弱が過ぎ、僕は初めて東京に戻った。はしにも棒にもかからなかった自分が人並みになるのにこれだけの時間が必要だった。東京はまるで違う街に見えた。東京も変っていたが、それ以上に僕が変ったためだった。
その後も毎年の様に、僕を育ててくれたこの街を訪れた。変らぬ街角には思い出が息づき、場所によっては新しいロンドンが僕を迎えてくれた。

 ロンドンで出会った人々は一様に飾りのない素顔と生き様を見せてくれた。
常識にとらわれない自由な発想と生き方。そんな彼らに僕は憧れと、写真を撮らせてくれた彼らの広い心に感謝の念を抱きつつシャッターを切っていた。その一枚一枚には彼らと僕の人生のひとひらが写っていた。

 1973年に始まったロンドンへの旅は、僕が追い求めた夢の軌跡そのものだ。
その旅は、さらなる道程を求めて今もなお続いている。

2003年3月
ハービー・山口

 

解説

 福山雅治や山崎まさよしなどの人気アーティストなどとのコラボレーションで若者に絶大の支持を得ているハービー・山口(1950年生まれ)の個展「ロンドン・コーリング」を開催いたします。
ハービー・山口にとってロンドンは写真家としての礎を築いた原点であり、音楽アーティストたちとのコラボレーションのきっかけにもなった大切な場所で す。1970年代から80年代はじめのパンク・ムーブメントを実体験しており、ボーイ・ジョージなどの数多くのミュージシャンたちと交流をもちながら、ロ ンドンの現在までを撮りつづけている唯一の日本人写真家といえます。
自分の周りの世代を越えた人たちにカメラを向け、暖かく、優しい人間の幸せの一瞬を捉える視線は、被写体となった人たちに幸福感をあたえ、且つ鑑賞する多 くの人たちの共感を呼んできました。常に自分と被写体との連帯感を形成しながら、誰もが持つ人の素朴さ、親近感を丁寧なモノクロームの作品に写し込んでい ます。
今回は、珠玉の1980年代の作を中心に最新写真集「London Chasing the Dream」からオリジナルプリント25点でご紹介いたします。

*展示作品の他、写真集掲載の作品すべてを会場で販売しています。

 

作家紹介

 1950年東京生まれ。大学で経済専攻。卒業後、1973年にロンドンに渡り、およそ10年間を過ごす。
ロンドンでは、一時期ツトム・ヤマシタミュージカル劇団レッド・ブッダで役者をしていたこともある。一方、折からのパンクムーブメントを実体験し、70年 代の生きたロンドンの姿を写真に記録するようになった。特に、ロンドンのロックミュージシャンの撮影では高い評価を受けた。
帰国後もヨーロッパと日本を往復し、アーティストから巷の人々までを、気取りのない優しい表現のモノクローム作品に残している。その飾らぬ清楚な作品を好むファンは多く、写真集や写真展の他にエッセイ執筆、ラジオのDJ 、音楽番組「the Roots」(スカイパーフェクTV)などで活躍し、写真家のジャンルを越え幅広い活動で人気を得ている。

「ロンドン・コーリング-London Calling」について

 昨年12月に亡くなったジョー・ストラマー率いるパンクロックバンド、Clashの80年代の有名なアルバムのタイトル。ハービーはストラマーとの出会いによって写真人生に大きな影響を受けることとなる。

写真集

「LONDON AFTER THE DREAM」(流行通信社 1985)
「DATE」吉川晃司写真集(扶桑社 1987)
「LEICA LIVE LIFE」福山雅治写真集(ソニーマガジンズ 1994)
「ANY HOME」高橋克典写真集(ワニブックス 1996)
「代官山17番地」(アップリンク 1998)
「尾崎豊」(光栄 1998)
「DISTANCE」福山雅治写真集(アミューズブックス 1999)
「TIMELESS IN LUXEMBOURG」(ルクセンブルグ大公国大使館 1999)
「bridge22」「bridge22 LP」山崎まさよし×ハービー・山口(ソニーマガジンズ 2000、2001)
*「LONDON CHASING THE DREAM」(カラーフィールド 2003)
*「peace」(アップリンク 2003)

エッセイ集

*「女王陛下のロンドン」(講談社文庫 2002)

*の写真集、エッセイは会場で販売しています。「LONDON CHASING THE DREAM」は限定版でシリアルナンバー入りです。なお、写真集等には数に限りがありますので、お早めにお買い求めください。

 

*トークショー&サイン会のお知らせ
 *終了いたしました。

「ハービー・山口 トークショー」

日時:10月28日(火) 19:30〜21:00
場所:NADAR/OSAKA
参加費:2,000円
定員:15名(要申込み、抽選により決定)

お申込み方法:
10月9日(木)までにメールにてお申込みください。なお、メールには、お名前、ご住所、メールアドレスをご記入ください。

*申込み受付は終了しました。

*複数人でお申込みの場合は、それぞれのお名前等をご記入ください。なお、複数で申込みの場合でも、抽選は一人ずつ行いますので、申込み者全員が参加できるとは限りません。ご了承ください。

当選のご連絡:
抽選の上、ご当選された方には、10月11日にメールにてご連絡します。(落選の方にはご連絡いたしません)また、当否のお問合せにはお答えできませんので、ご了承ください。

「ハービー・山口 サイン会」

日時:10月28日(火) 18:00〜19:00  
場所:NADAR/OSAKA
予約不要(別途入場料が必要)

*写真集をお買い上げの方に、もれなくハービー・山口さんがサインします。

 

>>ハービー・山口 web

最終更新 2011/09/02 05:50
 

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